GRAPE BRAIN様 事務所兼ショールーム 内装工事

 今回は弊社の事務所の写真も手掛けて頂いた「カシャッと舎」萩社長からのご紹介で、日本のみならず世界でもご活躍されているクリエイターのGRAPE BRAIN レイジさんの事務所兼ショールームの改装工事に携わらせて頂きました!GRAPE BRAINさんは絵も素晴らしいですが、フィギュア製作されている大人気の会社様で・・・

初めてお会いする前にネットで作品などを見させて頂きましたが、個性的で配色豊かな作品が多くて「どのような依頼が来るのだろう・・・」と正直びくびくしながら打ち合わせに伺いました。。。

打ち合わせは工事をさせて頂く、今度入居予定の事務所。本当にどこにでもある普通の事務所でした。結論から申し上げますと、この事務所が劇的に素晴らしくなります。

まずは採寸。いつものように測り、ヒアリング。どのようなイメージの空間にするのか打ち合わせ。

オーナーのレイジさんはクリエイターという事もあり明確なビジョンをお持ちで、「こんな感じで」というイメージをしっかり言葉にして下さり、自分がお勧めした事は気に入れば「いいですね!」といって下さり、また気に入らなければ「ちょっと違いますね」としっかり教えて下さいます。実はこの対応は我々にとって非常にありがたい反応で、イメージの共有には欠かせない時間であると考えてます。弊社はこのような打ち合わせにしっかり時間を取ります。

情報・イメージをしっかり頂き、図面に起こして行きます。

今回のイメージは「ガレージ感」。作品たちを並べるスペースには足場・足場板などを使い武骨だけどどこかPOPな感じをイメージし図面を書きます。今回の図面はいつもの倍、時間と頭を使いました。その理由は普段は人が作業するために使う足場を仕上げの棚として使うという事。安全で尚且つ見た目もいい物を作る為に、足場の材料を組み立ててはバラシ、組み立てては採寸しの繰り返し。足場が夢に出てくる程でした(笑)

 クリエイターの方は天才的にアイデアを生み出すと思います。その為小さな違和感などがあってはダメだと、昔TVで見たことがあります。今回のオーナー レイジさんも「小さな寸法のズレ等あれば気になる」とおっしゃっていました。その為足場のスタート位置や終点・タイルの見えがかる部分の巾など小さな事も最初から計画に入れてスタートしました。

今回は作業の内容的に床からスタートします。その後壁・足場仕上げの順で進みます。

既存タイルカーペットを剥がし、Pタイルを市松で施工していきます。その後壁を建てて行きます。今回の壁の仕上げはOSBボードというガレージ感には欠かせないアイテムを選びました!

その後足場を建てて行きます。ここからがいつもと勝手が違う「足場仕上げ棚作戦」

現場で職人さんとお話しながら進めて行きます。

ここがこうなったら、あそこが出すぎるのでこうしよう。

ここに板を掛けたら、次の板が揃はないのでこうしよう。

職人さんの力と、図面の力と、オーナーさんのアイデアでめちゃくちゃ素晴らしい空間が出来て行きます。

めちゃくちゃかっこいい空間になりました。

本当に感無量・・・。

その後レイジさんがデザインされたロールスクリーンを取付完成。作品様たちも少しずつ新しい居場所に並んでパチリ。

めちゃくちゃ最高です。かっこいい。素晴らしいです。

この工事に携われたことを本当にありがたく、また誇りに思います。この場を借りてレイジ様誠にありがとうございました。

 いつもどの現場もそうですが、自分は「怖い」と思ってしまいます。お客様のイメージに合わせられなかったら、もし失敗してしまったら。いつもいつも怖いです。怖いからいつも沢山図面を書いて書いて書いて訂正しまくります。僕の頭の中ではもう何度も工事が行われていて、「ここ気を付けた方がいいな」と思う事はノートに書きまくって現場に入ります。それでもリフォームの現場では予期しない事が起こります。その都度驚かないでいい様に、施工中もずっと図面を訂正しまくります。今回正直いつもの倍怖かった。足場を仕上げで使う事が今までなかったから。レイジさんから「楽しく作業してもらえたら嬉しい」と言って頂き、本当にそのお言葉が救いでした。苦しかったけど、正直今までしたことのなかった事にチャレンジ出来る「わくわく」が次第に勝っている事に気づきました。現場でも想像通りに行かない部分もあったけど何とか職人さんと考えてしっかり作る事が出来ました。

 きっとレイジさんたちみたいに新しい事を「生み出していく」方たちって、こんな毎日なんだろうなあ。と想像しました。「苦しいけど、圧倒的に楽しい」。今回GRAPE BRAINさんの工事を通して本当に多くの学びを頂きました。

 この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました!